『投資家のための財務諸表分析』を学んだ結果(要約)
「財務諸表って難しそうだし、プロじゃないと無理なんじゃ?」と思っていませんか?正直、ぼくも最初はそう思っていました。でもトーマス・R・イートマンの『投資家のための財務諸表分析』を読んで、考えがガラッと変わりました。
結論から言うと、この本は「財務三表(損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書)」を、投資家の目線でやさしく解説してくれる名著です。高校生でも理解できる内容にかみくだかれていて、「数字が苦手」という人にもおすすめできます。
この記事では、この本から学んだ「財務諸表の読み方」と「投資判断にどう活かすか」を、なるべく分かりやすく・フランクにまとめてみました。
1:財務諸表ってそもそも何?
財務諸表(ざいむしょひょう)は、会社のお金の流れや経営状態を数字で表したものです。
ざっくり3つあります:
- 損益計算書(PL):会社がどれだけ儲けたかを見る
- 貸借対照表(BS):会社が何を持ってて、どれだけ借金してるかを見る
- キャッシュフロー計算書(CF):実際にお金が入ってきたか・出ていったかを見る
この3つを組み合わせて「この会社って本当に大丈夫?」をチェックします。
2:損益計算書で見るべきポイント
PL(Profit and Loss statement)は、いわば成績表。
1年間でどれだけ売上があって、最終的にいくら利益が出たかが分かります。
見るべきポイントは:
- 売上高:年々伸びてる?それとも落ちてる?
- 営業利益:本業でちゃんと稼げてるか?
- 純利益:最終的に手元にいくら残った?
イートマン氏は「売上よりも営業利益を見ろ」と強調しています。
売上が伸びてても、コストがかかりすぎて利益が出てない会社は要注意。
3:貸借対照表で会社の体力をチェック
BS(Balance Sheet)は、会社の”筋肉量”みたいなもの。どれだけ資産があって、借金がどれくらいかを見る資料です。
大事なポイントは:
- 自己資本比率:自己資本(自前のお金) ÷ 総資産 → 高い方が健全
- 流動比率:流動資産 ÷ 流動負債 → 100%以上が安心ライン
- 有利子負債:利子を払う借金が多すぎるとキツイ
簡単に言うと、「この会社、借金まみれじゃないか?」をチェックする感じです。
4:キャッシュフロー計算書はウソを見破る武器
CF(Cash Flow statement)は、文字通りお金の流れ。
PLやBSは粉飾しやすいですが、CFは現金ベースなのでごまかしがききません。
特に大事なのが:
- 営業キャッシュフロー:本業でちゃんと現金が入ってる?
- 投資キャッシュフロー:どれだけ設備投資してる?
- 財務キャッシュフロー:借金の返済や配当の支払いはどうか?
営業キャッシュフローがマイナス続きの会社は、長期的に厳しいかもしれません。
5:実際にどう投資に活かすのか?
じゃあ、これらの財務情報をどう活かすの?というと、ぼくはこんな感じでチェックしています:
- 売上・営業利益が安定 or 右肩上がり
- 自己資本比率が高く、借金が少ない
- 営業キャッシュフローがしっかりプラス
これらを満たしていれば、たとえ株価が下がっても「中身は堅実だから大丈夫」と思えるので、精神的にも安心です。
イートマン氏も「数字の裏にある物語を読め」と言っています。
つまり、単なる数字の羅列ではなく、「この会社はどんなビジネスをしていて、どれだけ利益を上げ、どう成長してるか?」を考えることが大切なんです。
6:数字アレルギーの人にもおすすめ
正直、この本を読むまでは「数字見るの面倒…」って思ってました。
でもこの本は、例え話やイラストが豊富で、読みやすさが段違いです。
「専門用語が多くて意味不明…」という感じがほとんどなく、
むしろ「え、こんな簡単だったの?」という発見が多かったです。
高校生でも読み進められる内容なので、早めに出会っておくと本当にお得です。
7:まとめ 〜 財務諸表は”未来の宝の地図”〜
『投資家のための財務諸表分析』を読んで分かったのは、
財務諸表は決して難解な呪文ではなく、会社の未来を映す”宝の地図”だということです。
なんとなく株を買うよりも、ちゃんと数字で裏打ちして投資する方が、結果的にリターンも良くなるし、何より納得感が違います。
「数字が読める」というのは、投資家としての基礎体力みたいなもの。
この本をきっかけに、ぜひ財務諸表を読む習慣をつけてみてください。
きっと見える世界が変わりますよ!
コメント