デイトレードを学んだ結果(要約)
こんにちは!今回は、オリバー・ベレスさんとグレッグ・カプラさんによる名著『デイトレード』を読んで学んだことを、なるべく分かりやすくまとめてみました。「デイトレってギャンブルじゃないの?」「なんで一日で売ったり買ったりするの?」という疑問を持っていた高校生の頃の自分に読ませたい、そんな内容です。
1:デイトレードってそもそも何?
まずは定義から。デイトレード(Day Trading)とは、株や為替などの金融商品を、一日のうちに売買して完結させる取引方法です。ポジション(持ち株)を翌日に持ち越さないのが特徴。
つまり、朝に買って、午後には売る。寝る前には何も持っていない、っていうスタイルです。これによって、大きなニュースや経済の変化による「翌日のリスク」を回避できます。
2:勝つために必要なのは“感情”のコントロール
この本を読んで一番ガツンと来たのが、「成功するトレーダーは感情に左右されない」という点です。
デイトレは短時間で判断する世界なので、「怖いから売る」「いけそうだから買う」っていう感情のノリで動くと、たいてい失敗します。
著者たちは、明確なルールを決めて、それに従う冷静さを何度も強調していました。たとえば:
・利益が出たら〇%で利確
・損失は〇%で損切り
・1日に取引する回数を決めておく
これを守れないと、いくらチャートを読めても勝てない、と。
3:トレードの“技術”も超重要
デイトレは「技術の世界」でもあります。感情を抑えても、どこで買ってどこで売るかが分からなければ話になりません。
そこで大切になるのが、「テクニカル分析」です。これは、チャート(価格のグラフ)を見てトレンドや売買ポイントを予測する方法です。
著書では、
・サポートライン(下値の支え)
・レジスタンスライン(上値の壁)
・出来高(取引量)
・ローソク足の形(ピンバーや包み足など)
など、たくさんの分析手法が紹介されていました。
でも、初心者が全部やろうとすると混乱するので、最初は1つか2つのシンプルな指標に絞って練習することが推奨されています。
4:デイトレは「楽して稼げる」世界じゃない
ここ、めっちゃ大事です。SNSやYouTubeでは、「1日5分で10万円!」みたいな動画がバズってますよね?
でも本書の著者たちは、「デイトレはフルタイムの職業」「努力と訓練が必要」とはっきり言っています。
・毎朝マーケットをチェックする
・前日のニュースを分析する
・チャートパターンを検証する
・エントリーとエグジットの精度を上げる
まるでスポーツ選手のように日々練習しないと、生き残れない。逆にいえば、真剣に取り組めば、プロフェッショナルとして稼ぐ道もあるということです。
5:メンタルと資金管理が9割
最後に著者が何度も繰り返していたこと。
「トレードで成功するかどうかは、メンタルと資金管理にかかっている」
技術や知識ももちろん大切ですが、勝っても調子に乗らず、負けても引きずらない心。そして、一回の取引で大きく賭けない冷静な資金の使い方。
この2つができるかどうかで、結果が大きく変わるとのこと。
まとめ:デイトレードは、“自分との戦い”だった
『デイトレード』は、単なる手法の本ではなく、「どうやって市場と向き合うか、自分自身をどうコントロールするか」を教えてくれる一冊でした。
正直、最初に想像していた「カッコよく一発当てる」みたいな世界とは全然違って、むしろ地味で、泥臭い。でもそこに惹かれる人にとっては、一生をかける価値のある仕事なのかもしれません。
高校生でも読めるように噛み砕いて書いてみましたが、実際に読むともっと奥が深くて、何度も読み返したくなる本です。
「デイトレってなんかカッコいいな」と思ったことがあるなら、ぜひ読んでみてください。
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