投資で「待つ力」を学んだ結果(要約)
こんにちは。今日はハワード・マークスさんの名著『投資で一番大切な20の教え』を読んで、「あ、これが本物の投資家の思考なんだな」と感じたことを、できるだけ分かりやすくまとめてみました。
この本は一言で言うと、「地味だけど、確実に勝ち続ける人の思考法」を教えてくれます。株をやってる人、これから資産形成を考えている高校生や大学生、社会人の方にも、本当におすすめです。
1:投資は「正しさ」より「間違えないこと」が大切
マークスさんはまず、「投資の世界では、誰かに勝つことじゃなく、自分がミスをしないことが最重要」と言います。
たとえば、「この株が上がりそう!」とみんなが言ってるとき、つい買いたくなりますよね。でもそれって、すでに株価に期待が織り込まれていることが多いんです。つまり、買ってもそんなに得しない。
マークスさんは、**「人と同じことをしても勝てない」**と言っています。
2:「市場サイクル」を読むことが成功のカギ
投資には「上がる→下がる→また上がる」という波があるんです。
これを「市場サイクル」と呼びます。
マークスさんは、このサイクルを深く理解することで、「今はリスクを取るべき時か、それとも守るべき時か」が分かるようになると教えてくれます。
特に強調されていたのが、「景気が良いときほど、慎重に」ってこと。
なぜなら、みんなが強気なときって、逆に危ないから。逆に、みんなが怖がってるときはチャンスかもしれない。
3:「コントロールできること」に集中する
株価や為替の動きって、正直、誰にも分かりません。予想が当たるかどうかは運の要素も大きい。
マークスさんは、「未来を完璧に当てることなんてできない。だからこそ、自分ができることに集中すべき」と言います。
それってたとえば、
・リスクを取りすぎない
・割高なものは買わない
・自分の分析に自信が持てないときは投資しない
といった「当たり前のことを、当たり前にやる」こと。
この地味さが、プロっぽいですよね。
4:成功の秘訣は「第二レベルの思考」
普通の人は、「良い会社=株を買えば上がる」と考えます。
でもマークスさんは、「良い会社だとみんな思っている=もうすでに高く買われている可能性が高い」と一歩踏み込んで考えます。
これが「第二レベルの思考」。
つまり、**「他の人がどう考えているかまで考える」**ことで、投資のヒントが見えてくるんです。
これって、投資だけじゃなくて、人生の戦略にも通じる考え方ですよね。
5:感情に流されない「冷静さ」が武器になる
マークスさんが繰り返し言うのが、「感情をコントロールする大切さ」です。
投資の世界では、恐怖と欲望が大敵。暴落時に怖くなって全部売ってしまったり、急上昇している株に飛び乗って高値掴みしたり…。
これらはすべて「感情が判断を狂わせた結果」です。
彼は、「成功する投資家は、感情に支配されない」と断言しています。
6:完璧な判断より「一貫性」
投資で大事なのは、「毎回当てること」じゃありません。
それよりも、「自分の中にルールを持ち、ブレずに続けること」。
マークスさん自身、時には予想を外すこともあるそうです。でも、「長期で見たときに優位性がある判断をし続ける」ことが、結局は大きな成果に繋がるんです。
7:まとめ:投資は「派手さ」より「深さ」
この本を読んで、僕が一番心に残ったのは、
**「投資は短距離走じゃなく、フルマラソン」**だということ。
焦らず、他人と比べず、自分のスタイルを守りながら、「間違えない努力」を続けることが、将来の自由に繋がっていく。
ハワード・マークスさんの言葉は、一見難しそうに見えて、すごく地に足のついたアドバイスばかり。高校生の方でも、「あ、これって人生にも通じるな」と思える内容がたくさん詰まっています。
【最後に】これから投資を始めたいあなたへ
もしあなたが、「投資ってなんか怖そう」「どうすれば失敗しない?」と感じているなら、この本はかなり役立ちます。
・派手な話はしない
・地味だけどリアルな話が多い
・初心者にも考え方を丁寧に教えてくれる
そんな1冊です。
投資の本質って、「儲ける」より「守る」こと。そして「周りに流されず、自分で考える力」。
『投資で一番大切な20の教え』を読むことで、その感覚が自然と身につくと思います。
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