行動ファイナンス入門を学んだ結果(要約)
お金って、数字だけで動いてると思っていませんか?僕も昔はそうでした。チャートや金利、決算書を見ていれば正しい判断ができると思ってたんです。でも実際には、人間の「心」や「クセ」こそが、お金の流れを左右してると気づかされたのが、ヘーシュ・シェフリン著『行動ファイナンス入門』です。
今回はこの本から学んだことを、できるだけわかりやすく、そして投資初心者でも「なるほど!」と納得できるようにまとめてみました。高校生でも読める内容を目指してますので、ぜひ気軽に読んでみてください。
1:人間は感情で動く生き物
この本の根っこにあるメッセージは、「人間は非合理な判断をしがち」という事実です。投資って論理的で冷静な人だけが勝てる世界だと思われがちですが、実際には感情に流されて大失敗するケースが多い。
たとえば、株が下がってきたときに「今こそ買い増しだ!」と冷静に判断できる人は少ないです。逆に、みんなが買ってるときに「自分も!」って流れに乗ってしまいがち。それがバブルや暴落を引き起こすんですね。
この非合理な行動を研究するのが「行動ファイナンス」という分野です。心理学と経済学をミックスして、人間らしい判断のクセを明らかにする。これを知っておくと、投資だけでなく日常の買い物やお金の使い方にも役立ちます。
2:よくある思い込みのワナ
『行動ファイナンス入門』では、具体的にどんな“思い込み”が投資判断を狂わせるのかが解説されています。
・アンカリング(最初の情報に引っ張られる)
たとえば、ある株を「1000円で買ったから、それ以上じゃないと売れない」と思い込む。これ、実は根拠のない執着なんです。
・確証バイアス(都合のいい情報だけを見る)
「この株は絶対に上がる」と思ってしまうと、その考えを裏付ける情報ばかり集めてしまいます。逆の情報は無視しがちなんですね。
・損失回避(損が怖くて動けない)
人は利益よりも損失のほうが心理的に大きなダメージになります。だから、少しの損でも「損切り」できず、どんどん深みにはまっていく。
こうした心理的クセは、誰にでもあります。でも、それを知っていれば「今、自分はバイアスにハマってないか?」と立ち止まれるようになります。
3:感情をコントロールする技術
行動ファイナンスの知識は「心のクセ」に気づかせてくれますが、じゃあどうすれば感情に流されずに投資できるの?と思いますよね。
この本では、その対策もちゃんと教えてくれます。
・ルールを決めておく
「この株が○%下がったら売る」とか「どんなに良さそうでもこの業種には手を出さない」といった自分なりのルールを事前に決めておくと、感情にブレにくくなります。
・リスクを具体的に考える
「最悪の場合、いくら損をするか」を数字で出しておくと、不安がやわらぎます。人は“わからないこと”が一番怖いので、見える化が有効です。
・記録をつける
投資判断をノートに残しておくと、「なぜあのとき買ったのか」「なぜ売らなかったのか」が後で振り返れます。これが自分のクセを知る手がかりになります。
4:投資家だけでなく全員に必要な知識
この本を読んで気づいたのは、「行動ファイナンスって投資家だけの話じゃない」ということです。
たとえば、高額な買い物で「今買わないと損するかも」と焦って決断したり、友達が使ってるからといって同じものを買ってしまったり……。こうした行動にも、実は行動ファイナンスで説明できる“クセ”が隠れているんです。
つまり、自分の「お金との向き合い方」を整えるために、誰もが知っておいた方がいい知識だと思いました。
5:まとめ 〜賢くなるには、まず自分を知ること〜
『行動ファイナンス入門』を読んで一番刺さったのは、「投資で勝つには、まず自分自身を知ることが大事」ということです。
経済ニュースやチャートも大事ですが、自分の判断を誤らせる“クセ”に気づいておくことが、実は一番の武器になるのかもしれません。
僕もこれからは、ただの数字じゃなく「その裏にある心の動き」も見ながら投資をしていきたいと思います。
高校生でも、大人でも、「あ、自分にもこういうクセあるな」と思ったら、それは第一歩。ぜひ一度、手に取ってみてください。
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